ノロウィルス

 ノロウィルスって、冬のものだとばかり思っていたけれど、ここらへんでは今頃流行っているらしく、先週の半ばから息子がノロウィルスに罹ってます。それで、毎日洗濯に追われています。消毒とか、殺菌とか調べれば調べるほど、無理!!って感じでできる範囲でやっているのだけど、みんなどこまでやっているんだろう???

 桜の開花を尻目に風呂場と洗濯機とコインランドリーの往復の日々。週末はHが仕事を休んでまで楽しみにしていた行事があったのだけど、行けず夕方紅白饅頭だけもらいに行きました。最近、気ばかり焦る日々だったから、スローダウンしなよ、ってことなのかしら。早く良くなって、ビール片手に桜の下を彷徨いたいです。

キットを買う


外遊びの会のお母さんたちからホメオパシーの話を聞いて、俄然興味を持った私は早速基本キットを購入してみました。国内で販売されているものは、我が家には高価だったのでイギリスから個人輸入(と言ったらなんだか大げさだけど、イギリスのサイトで購入しただけ)したらなんと5日で到着!偶然私の誕生日に届いてちょっとうれしかったです。ainsworth社http://www.ainsworths.com/site/welcome.aspxの基本キットは42種類のレメディが入って33.19ポンドでした。だいたい4314円程。(国内だと一番安いオークションで6200円〜一般的には15000円)ついでに、arnica cream、 calendula cream、emergency spray、colocynth30cも一緒に手に入れました。送料はさすがに高かったけれど、国内で買うよリ安い計算になりました。

 それで、届いた翌日早速Hがひどい風邪をひいて試してみたところ、特に効果がなくてレメディの選択の難しさを痛感したところ、今度は私も喉が痛くなり、半信半疑でaconiteを飲んでみました。そしたら、翌朝には痰が出て、すっかりよくなりました。その後もたびたび喉が痛くなったり、風邪の初期症状が出るたびにaconiteを飲んだら、かなりヒットしています。Mさんありがとう!

 花粉症は毎年重症で、小学生のときから20年薬づけだったのを、今年はせっかく冷えとりもしているので、ほとんど薬飲んでいません。冷えとり効果のおかげか、それでなんとかなってはいるものの、目がかゆくてたまらないので、euphrasiaをたまに飲んでます。気のせいかもしれないけれど、充血がなくなり、かゆみも治まるような気が。

 それから、昨日息子が自転車をひっくり返して、ほっぺたに大きな打撲(はれあがっていた)ができたのですが、これにarnica cream(いい匂い!)を塗ってみたら、翌朝腫れがひいててびっくり!ついでに今朝からは微熱があり、(37.2〜37.6℃)aconiteを朝と夕方2回飲ませたら、夜には熱が36.7に戻ってすっかり元気に。

 現在、図書館でいろいろ本を借りてきては片っ端から読んでいるのですが、読めば読むほどなぞが深まるホメオパシー。一度ちゃんと勉強したいなあ。ホメオパシーと西洋医学、うまくつきあっていきたいものです。


 *最近読んだおもしろかった本*
・『癒しのホメオパシー』渡辺順二
・『ホメパオシー療法入門』ミシェル・ザラ
・『花粉症にはホメオパシーがいい』帯津良一、板村論子



森へ


 2010年は不穏なスタートで、1月は近しいところで死が2つ(うち1つは実家の猫・オンの死)、私も体調を崩したりして、生まて初めて息子を手放しました。9日間も義父母に預かってもらい、いろいろ考えるよい機会になりました。息子は義父母の家では、「ものすごくおりこうさん」で、トイレをしたくなったらオムツとウエットティッシュを持ってきたり、眠くなったら眠るときにいつも着せているポンチョを持ってきて、寝室に行ってひとりで寝たそうです。ちなみに家にいるときは、絞殺されるのではないか、というくらいのものすごい力で私を抱きしめて、散々ぐずってから寝ます。

 1月のかなしみも受け入れ、気を取り直し、2月から定期的に外遊びの会に参加しています。エネルギーがありあまっていて、外で棒きれや木の実を集めるのが好きな息子。小さなころ、弟が外遊びの会やシュタイナーの幼稚園に行っているのがうらやましかった私。(私はお遊戯会とかのイベントに力を入れるような普通の幼稚園に通っていた。そして、二人ともそろそろ仲間がほしかった。

 そういうわけで、今定期的に森に通ってます。月水金が活動日だけれど、週2回を目標に。これが思っていた以上に楽しく、息子は自然の中を激しく駆け回ったり、2月の一番寒い日に水たまりにずぶずぶ入って、全身びしょぬれになったり。私は私ですてきなお母さんたちとおしゃべりするのが、よい気分転換になってます。

 田舎で子育て、というのにすごく憧れがあったけれど、こんな都会でも自然はあって、無数の銀杏がかちこちになっていたかと思えば、いぬふぐりが春を告げていたり、蝉のぬけがらがまだ木にぶら下がっていたり、毎回違う表情を見せてくれる。

 それから、何時までに集合(強制ではないけれど)というのが、時間通りに家を出る、という良い練習になっています。

 でも反省することもたくさん。ここに来ているお母さん達はみんなすごくこどもをよく見ていて、大事にしていて。私といえば「かんは強い子」という認識が大きいがために、彼の繊細なところや、私をよろこばせようとしてがんばっているところに気づこうともしなかったなあ、と反省。他にもたくさん見習うべきことがあって、刺激的です。


外遊びの会とこの本 (ちっともシュタイナー的ではないけれど)『こうすれば子どもは「ちゃんと」ききわける―「言うことをきかない子」のしつけ 』 田中 喜美子 のおかげで子育てが最近、随分楽になった気がする。 

 http://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%99%E3%82%8C%E3%81%B0%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AF%E3%80%8C%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%A8%E3%80%8D%E3%81%8D%E3%81%8D%E3%82%8F%E3%81%91%E3%82%8B%E2%80%95%E3%80%8C%E8%A8%80%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E3%81%8D%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%84%E5%AD%90%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%81%97%E3%81%A4%E3%81%91-%E7%94%B0%E4%B8%AD-%E5%96%9C%E7%BE%8E%E5%AD%90/dp/4569647081/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1267450876&sr=8-3

 アマゾンでの評価は賛否両論だったけれど、私には得るものが大きかった。T先生(弟のアメリカでの先生)がおっしゃっていた通り、「やさしいだけじゃだめ」なんだなあ、と誰よりもやさしい母に育てられた私は思うのです。

murmur magazine

 最近心から読みたい雑誌がなかなかないなあと思っていたところ、よいものを見つけました。『murmur magazine』。400円なのに、充実の内容で特に今回の「結婚ってなんだろう」特集がすごくよくて。とにかく、島尾伸三潮田登久子夫妻のインタビューがかなり衝撃的で。いやはや、本当にびっくり!だって、小見出し(?)が「とにかくヤリまくる(!)関係(しかも人違い)からスタートし、すぐにお2人には子どもが授かって・・・」で、その後の話もすごい。結婚というのは、「○○だから絶対にしあわせ」というのはなくて、「自分たちにとっては○○はなんだろうか?」と手探りでつくっていくものなんだなあ、としみじみ思いました。

 他にもカヒミ・カリイ夫妻や龍多美子夫妻の話も出ているのだけど、全部結婚に行き着くまでが理性的じゃないっていうか、非常におもしろかったです。今流行の「婚活」に一石を投じるような内容でした。

 結婚している人にも、してない人にも、おもしろかったです。

 murmur magazine

http://murmur.frameworks.co.jp/about/contents07.html

送料無料で玄関まで届けてくれます。
昔のオリーブ少女には更におすすめ!

this is it

来年1月末にDVDが発売されるのは知っていたけれど、どうしても大きなスクリーンで見たくて、Hと交代でマイケル・ジャクソンの"This is it"を見に行った。こどもを生んでから初めての映画館。

 中南米を旅していたとき、どんなに小さな町のCD屋にもマイケルのディスクは売られていて、その人気ぶりに改めて驚かされたものだった。そして、Hがボリビアで買ったマイケルをその後1年ちょっとの旅の間、ずっと聞いていた。基本的に全く音楽の趣味が合わない私たちだったけれど、マイケルだけは一致団結して好きだったから、そういうわけで旅の大半の時間はマイケルが流れていた。

 映画を見て思ったことは、超一流の人は、やさしくて謙虚なんだということ。大スターといえば、わがままで横柄という強いイメージがあるが、マイケルは全然違った。相手に誤解を与えないよう、言葉をひとつひとつ注意深く選んで話す。すこし萎縮気味に見えた若い女性ギタリストのソロのときには「今が君が輝くときなんだ!」と励ますなど、どこまでもやさしい。

 それから、超一流の人たちは言葉をたくさん使わなくても通じ合える。だらだらしゃべらなくても、どんどん物事が決まっていく。

 そして、今までバックダンサーを注意して見た事はなかったけれど、今回初めて注目してみたら、同じ動きでも、マイケルだけ動きが全然違う。バックダンサーは世界から選ばれた先鋭で、ダンスも勿論トップレベルの、筋肉むきむきの若者たちなのだが、50歳のマイケルのほうが、ずっとしなやかで軽やかで、うつくしいのだ。その圧倒的な魅力に息を呑みつづけた2時間だった。

 "This is it"の中で私がとりわけ好きなパート。"Human Nature"より。

http://www.youtube.com/watch?v=xYb3FGcSjeE
 

世界の果てより、ちょっと早いクリスマスプレゼント

 12年来の友人夫婦が新婚旅行でパタゴニアに行った。新婚旅行でパタゴニアってあまり聞かないけれど、二人はなんでもずっと行ってみたかったそう。二人とも編集者で忙しい日々を送っているため、日程には限りがある。それなのに、出発の1週間前に友人(妻)からメールが来て、「ウシュアイアに行くから、よかったら上野山荘の綾子さんに荷物を届けようか?」と言うではないか。ウシュアイアって、ブエノスアイレスから3000キロも離れているのに、本当に行くの!?と驚きながらも、それなら、と言葉に甘えてウシュアイアになさそうな食料品を急いで集めた。前々から綾子さんに日本食材を送りたいなあと思っていたが、以前アルゼンチンにいたときに、日本の母が送ってくれた荷物の中で、「誰が盗むの!?」っていう妊婦用のでかでかパンツが盗まれた苦い思い出があるため、なかなか実行に移せなかった。なので、こんなチャンスはまたとない!と運んでくれるであろう友人(夫)のことはあまり考えず、力のかぎり日本食材を友人宅に送りつけた。

 その後、無事綾子さんに会えたのかな?と気になりながら、2ヶ月弱の月日が経ったところで、先日友人(妻)から「いつこさん(綾子さんの娘さん)荷物を預かっているので、送ります。」とメールが届き、そのすぐ後に荷物が送られてきた。中を開けてみると、アルゼンチンのいつこさんより、USHUAIA -Fin del mundo (End of the World)とペンギンのロゴが入った子ども用の服3枚、友人(妻)が編集した絵本2冊、友人の新婚旅行のCDR、てがみが入っていた。友人(夫)がウシュアイアから何万キロ運んでくれた服をさっそく着せてみる。「これね、アルゼンチンのいつこさんがかんに下さったんだよ。ぼぶが運んできてくれたんだよ。」と言ったら、わかったのか、わかってないのか、フリースのファスナーをひっぱったり下げたり、うれしそう。それから、せっかくなので、Hが帰ってくるのを待って、アルゼンチンワインを空けながら、新婚旅行のパタゴニア写真を見た。結婚っていいなあ、としみじみ思えるような写真ばかりで、日ごろの行いを反省しつつ、ワインをごくごく。こうして夜は更けていくのであった。