かん、との日々

さいきん

仕事を始めてから3ヶ月経ちました。なんでもあたらしいことの最初の1ヶ月はおそろしく長く、その後はおそろしく早く時が過ぎてゆく。独身の同僚が休みのたびに山に篭っているのを尻目に、休日には息子の大好物の豆を煮たりして極めて地味な休みを過ごしてい…

入院

3日ほど前から息子が入院しています。診断は肺炎と気管支喘息で、おかしいなと思って近所の小児科に駆け込んだら「即入院」と言われ、今は総合病院に入院しています。大分落ち着いてきて、今日には酸素が外され、1本管が減りました。本人は動きたいらしく靴…

Pt. Shivkumar Sharma神戸公演

子どもが生まれてから、夜のライブに一人で行くなんて、ありえなかった!のですが、この度どうしても行きたいライブがあり、義父母にお願いして行って来ました。5月28日のインド古典音楽サントゥールの第一人者、Pt. Shivkumar Sharmaの神戸公演です。未だに…

2歳

しばらく日記を書かないうちに、5月10日で息子は2歳の誕生日を迎えました。0歳から1歳は、毎月の記憶が強烈で、やっと1歳かあ!と感慨深かったけれど、1歳から2歳は毎月の記憶が曖昧で、あっという間でした。 誕生日は、今年も義父母が来てくれて母の日…

久しぶりの森

2ヶ月ぶりに外あそびの会に参加しました。 最後に森に行った3月は、薄紫の花韮という花が咲き、春の息吹を感じさせるような光景だったけれど、2ヶ月ぶりに行ってびっくり。草がぼうぼうのび、新緑が濃く、強い生命力を感じさせる森でした。自転車に乗りなが…

ノロウィルス

ノロウィルスって、冬のものだとばかり思っていたけれど、ここらへんでは今頃流行っているらしく、先週の半ばから息子がノロウィルスに罹ってます。それで、毎日洗濯に追われています。消毒とか、殺菌とか調べれば調べるほど、無理!!って感じでできる範囲…

森へ

2010年は不穏なスタートで、1月は近しいところで死が2つ(うち1つは実家の猫・オンの死)、私も体調を崩したりして、生まて初めて息子を手放しました。9日間も義父母に預かってもらい、いろいろ考えるよい機会になりました。息子は義父母の家では、「もの…

世界の果てより、ちょっと早いクリスマスプレゼント

12年来の友人夫婦が新婚旅行でパタゴニアに行った。新婚旅行でパタゴニアってあまり聞かないけれど、二人はなんでもずっと行ってみたかったそう。二人とも編集者で忙しい日々を送っているため、日程には限りがある。それなのに、出発の1週間前に友人(妻…

結婚式

久しぶりの更新です。 その間何をしていたかというと・・・ 夏は、3週間静岡の祖父母の家で母ちゃんも夏休みでした。 3食、おやつ、ベビーシッター付きの、天国! 朝ごはん6時、昼ごはん12時、夜ご飯17時、就寝21時という 非常に健康的な生活でした。お友…

自転車とひきつけ

最近、かんがベビーカーに乗るのを嫌がるようになって、なんでもかんでもおんぶの生活に疲れてきたし、行動範囲がかなり狭くなったので、自転車を買おう、と思い立った。どうせ乗るなら、できるだけおしゃれで、精悍な感じの自転車がいい。おしゃれな自転車…

最近

最近、パソコンの前に座る間もなく、バタンキューの日々だった。というのも、かんと1日2時間くらい毎日散歩するようになって、私も太陽の光をいっぱい浴びて、気がついたら一緒に寝てしまうことが多かったから。それから、ベビーカーに乗るのを嫌がり、家を…

梅子

6月は入梅で憂鬱なはずだけど、今年は6月が待ち遠しかった。それもこれも梅仕事のためである。昨年は、息子を産んだばかりで、おむつ換えと授乳で一日がたちまち終わり、まわりの女のひとたちが梅仕事に精を出すのを見ては、うらやましく思っていた。 そし…

へこリング

ゴールデンウィークに静岡の祖母の家に遊びに行ったとき、前からほしかった「へこリング」なるものを作ってみた。ミシンに触るのは、中学の家庭科以来。縫い目はかなりあやしいが、好きな生地で作れて満足。おんぶを長時間すると、すぐに肩こりから頭や目が…

かんの宝物

最近のかんの宝物は、ペットボトルのキャップ。中でもキッコーマンのキャップがお気に入りみたい。他のよりもやわらかいし、赤いのがいいみたい。容器の中に入れてみたり、出してみたり、古い銀行のカードと重ねてみたり、口に入れてみたり、かなり夢中。 最…

一升餅を背負う

5月の連休には、静岡の祖父母の家に行った。静岡の方では、1歳の誕生日に一升の丸餅を背負う風習があり、普段かんをねんごろにかわいがってくれている祖父母や叔母やいとこに見てもらうため。 静岡駅に着くと、叔母が改札で待ってくれていた。四半世紀前に、…

狂騒の日々

家の前に川が流れていて、その周りをどこまでも桜が植えられている。「春になると、川べりが全部ピンク色になるよ」、と常々聞かされていたが、うまく想像ができず、いつも「ふーん。そう。」と生返事だった。 気温が上昇するにつれて、いつもは人気がなく、…

駿河エレガンス

静岡の祖母から、庭になっている駿河エレガンスという、甘夏に似た柑橘類が今年も届いたから、オレンジピールをつくった。皮を細切りにして、4回程茹でこぼし、砂糖で根気良く煮詰める。部屋中に、苦いような匂いが漂い、たちまち去年のことを思い出した。…

正月の風景

年末年始は色々考えた結果、息子と私は、12月28日から1日まで静岡の祖父母の家に、1月2日から5日は、だんなの兵庫の実家で過ごすことにした。日本の正月は2年ぶり。旅に出る前も、職業柄、正月休みはなかったから、本当に久しぶりに家族で過ごす正月だった。…

もうクリスマスは勝手にやってこない

ここ1ヶ月半ほど取り組んでいた、板橋区翻訳コンテストの課題をなんとか提出して、「ああ!すっきりした!」と思ったのもつかの間、クリスマスがやってきた。 私の母は、行事を大事にする人で、家では年がら年中、なにかしら執り行われていた。中でも、クリ…

へっぷう!へっぷう!

早いもので息子は6ヶ月になった。離乳食も始まり、炊き立てのごはんのような、いい匂いがしていたうんちは、一気にくさくなり、顔はますます肉まんにそっくりになり、「へっぷう!へっぷう!」と「ぷう」のくちびるを震わせる音に夢中になりながら、今日も…

猛然と、くちびるを奪いに行く

友人の家に息子と行った。その家には2ヶ月前に生まれたばかりの「ふうちゃん」というかわいい娘さんがいる。お互いどんな反応を示すのかたのしみにしていたら、かんは着くやいなや、ふうちゃんに向かって猛然とにじりより、なんのためらいもなく、唇を奪い…

発想の転換

暑かった夏も終わり、今年二度目の引越しも終わり、疲れが出たのか何年かぶりに38度の熱が出た。単なる風邪でも乳飲み子がいる場合、一大事だ。とにかく、かんの隣に一日中ころがって、おむつとおっぱいの時間だけ起き上がる。おむつも布オムツはやめて、…

もうひとつの育児日記

田舎に帰省した母から荷物が送られてきてた。その中に、28年前に母がつけていた私の育児日記が入っていた。開いてみると細かい字でぎっしり、誕生から3歳までの日々の様子が赤裸々に書かれていた。 (母の日記より抜粋) 「退院直後のように大あわてするこ…

京都よりもすばらしかったこと

3週間前に来てくれたばかりの高校からの友人が、神戸出張のついでにまた立ち寄ってくれた。せっかくなので、ずっと行きたいと思いつつもなかなか行けなかった京都にでかけてみた。友人が重いバギーを持ってくれて、私がだっこ紐でかんを抱えて出発。一時間…

こどものちから

旅行中はよく知らない人に話しかけられた。「どこから来た?」「どこに行くの?」「この国は好きか?」「カラテはできるか?」などの他愛のない会話。同じように会話にうんざりするときもあったけれど、知らない人と言葉を交し合うのは楽しかった。日本に帰…

太陽の塔

先週末は、友人夫妻が東京から遊びに来てくれた。ここ何ヶ月かずっと餃子が食べたい!でも、そんなに手間ひまかけられる状態じゃないしなあ、と思っていたら、友人(夫)がさらっと90個くらい作ってくれた。友人(妻)も海老とアボガドのサラダを作ってく…

ひっくり返りたい衝動

生まれてからわりとすぐに踊りだしたかんは、常にじっとしていられない。そして、ついに2週間程前からは、ひっくり返ることを覚えた。起きている時間はほとんどひとりでころころ転がっている。そして、ひっくり返っては苦しげに首や背中や足の筋肉を震わせ…

お食い初め

かんが生まれて100日が経った。 以前、静岡の祖母がお食い初めの器を持っているから使いたかったら言ってね、と言っていたのを思い出し、電話をしてみた。その器は久谷焼きで、祖母がやり手の保険外交員として鳴らしていたころ、当時の支部長さんからもら…

あたごさん

かんが生まれて1ヶ月経った。私のおっぱいだけで1ヶ月も生きながらえて、体重も少しずつ増えているなんて不思議だ。おっぱいは雨と血が混じった匂いがする。 こんなに小さい子どもと今まで接したことがなく、最初の1ヶ月は泣き叫ぶかんを前にして、泣いて…