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上野綾子さん死去

1週間ほど前にニュージーランドを旅しているI夫妻の旦那様から上野綾子さんの訃報を聞きました。mixiの上野山荘コミュで綾子さんの娘さんからおしらせがあったので、日記に書きます。 世界最南端、ウシュアイア在住の上野綾子さんが4月8日に永眠されました。…

日本からの愛とブエノスアイレスのパンツ泥棒

ブエノスアイレスにしばらくいる、と言ったら、日本から愛の物資が次々に届いた。海外で初めて小包を受け取ったが、これはなんともうれしいものである。 まずは、ちほから妊娠・出産関係の本が7冊(総量2キロ!送料9000円!)、安産のお守り、手紙。う…

ブエノスアイレスの最も熱い夜

10月の終わりの夕暮れ、コリエンテス大通りをとぼとぼ歩いていると、「11月4日、7日 BJORK」という看板が目に飛びこんできた。BJORKがブエノスに来る!それも宿から10分のところに!これはなんてしてでも行かなければならない!と高揚した…

ブエノスアイレス再び

4ヶ月ぶりにブエノスアイレスにやってきたら、季節はめぐり、春になっていた。道には、日本でいう桜のような、ライラック色の花が満開に咲き誇っている。4ヶ月前のあの寒さがうそのように、毎日暑い。 6月にブエノスを出るときに、「パタゴニアに行ってき…

旅の終わりは突然に

(何もする気になれなかった、空白の2ヶ月間を埋めるために、あることについて触れないと書けなくなりました。実は。。。旅が終わりそうなのです。) 世界一周をするために、日本を飛び出して1年ちょっと。最初のアメリカ大陸で、旅の終わりは突然やってき…

うろこと雨とおしゃべり

Puerto Monttから、バスとフェリーでチロエ島に行く。この島は、独特の建築で有名だ。教会も家も、うろこみたいな壁をしていて、絵本に出てくる家のように、とてもかわいらしい。その色も、長年、雨で洗い流されたようなくすんだ色をしていて、また味わい深…

海辺から地球で一番大きい動物を眺める

夏の間、ペンギンが見られるということで有名なバルデス半島は、冬の間、ペンギンのかわりにくじらが見えるという。宿の女の子に、PUERTO MADRYNから19kmのEL DORADILLOでは、海辺からくじらが15mの近さで見れるよ、と教えてもらい、半信半疑で満潮に…

真冬のエルチャルテンを歩く (歩行距離22Km、1泊2日)

パイネのトレッキングがあまりにも楽しかったため、今度はアルゼンチンのエルチャルテンにトレッキングに行くことにした。パイネの経験があるとはいえ、今回は良い装備が借りれなかった上、全体的にエルチャルテンの方が積雪も多く、不安はつきなかった。 1…

セバスチャンの腕前

アルゼンチンは、牛肉とワインの国である。中でも、Asadoと呼ばれる焼肉は有名だ。しかし、アルゼンチンに2カ月以上いるというのに、1度も食べたことがなかった。たしかに、アルゼンチンの肉はおいしい。でも、私は肉にあまり興味がなく、せっかくたまに外…

さようなら、ウスアイア

何もないと思っていたウスアイア。上野山荘の居心地が良すぎて、気がついたら月が変わって、7月になっていた。。。焦ってバスのチケットを取り、綾子さんに"明後日出発ことにしました。"と伝えた。"のんびりしていたから、越冬してくれるのかと思った。9月ま…

世紀の恋

上野綾子さんから聞いた本当の話...綾子さんは、大正11年に生まれた。生まれは大阪で、小学5年生のときに東京の文京区に越してきた。戦争中は3年間、第一銀行で働いていた。いつも、銀行から支給された鎧兜を持って歩いた。空襲がひどかった。銀行は、土曜…

世界最南端、上野山荘

世界最南端の町、ウスアイアにその宿はある。上野山荘をたった一人で切り盛りしているのは、上野綾子さん、85歳。体の不自由なところはあるが、ちょっと会っただけでは分からないくらい、かくしゃくとされている。壁に貼られている万が一綾子さんの身に何か…

解釈を拒絶して動じないもの(イグアスの滝)

[ この旅で、南米に来ようと思ったきっかけは、雄三さんの写真で見た、ウユニ塩湖以外にもうひとつあった。ウォン・カーウェイ監督の「ブエノスアイレス」という美しくもせつない映画だ。レスリー・チャンとトニー・レオンが扮する、お互いに愛し合っている…